2017年11月23日木曜日

近況報告と VimConf 感想に代えて

VimConf については他の方が挙げられているもので十分でしょう。
今回の VimConf は本当に国際カンファレンスだったなと思います。
この大きな舞台に、完成した新しいプラグインをアピールできればと思っていたのですが、残念ながら私の力が及ばずプラグインの完成には至りませんでした。
期待していた方々には申しわけないと思っています。

私は最近、毎年新しいプラグインを作成することを目標としていました。

2015 年: deoplete.nvim
2016 年: denite.nvim, dein.vim
2017 年: deoppet.nvim

今年開発するプラグインはファイラーにするかスニペットプラグインにするか悩みましたが、個人的に neosnippet をどうしても置き換えたかったのでスニペットプラグインの deoppet.nvim と決まりました。途中までは順調に実装ができたものの、その後重大な問題に気付きます。

まずはそもそも開発時間がとりにくくなったということです。
その原因は私の TL を見れば分かる通り、デジタルカードゲームという趣味ができてしまったことにあります。
おかげでもう一つの趣味であるゲームはほとんどできなくなりました。これまではゲームの時間を削ってプラグイン開発にあてていたのですがプラグイン開発の時間も侵食されております。

更に、これまで開発してきたプラグイン dein.vim, deoplete.nvim, denite.nvim が有名になりバグ修正や機能追加に追われることになったというのも、開発の遅れに大きく影響しています。
最近でいうと deoplete.nvim の Vim 8 対応はライブラリを利用したとはいえ、かなり労力がかかりました。
deoplete.nvim はまだ大きな変更を控えており、しばらくは楽になりそうにありません。
自動補完プラグインの開発競争は激しくなっていて、他の自動補完プラグインに負けるわけにはいかないのです。

極めつけが、モチベーションの維持が難しくなったということです。
プラグイン開発作業は孤独です。特に大きなプラグインを新しく一から作成するというのは途方もない労力を必要とします。
本来、何度もできることではありません。考えてみれば当たり前のことなのに、これまではそれができていたという理由で私は全然考えていなかったのでした。
他の皆がプラグイン開発以外のものに興味を持ち、プラグイン開発からどんどん離れていくというのはなぜだろうと長年疑問に思っていたのですが、そういうことだったのですね。

deoppet.nvim の開発を再開するのは時間がかかりそうですが、来年になれば実用的なものになることでしょう。
いましばらくお待ちください。

neosnippet.vim の今後に関してですが、deoppet.nvim がまともに使えるようになるまではメンテナンスを続ける予定です。
ただし、新機能の実装に関してはかなり消極的になっているのでほとんどやらないと考えてください。
deoppet.nvim が実用的になった場合、私は neosnippet.vim から移行する予定です。

VimConf 会場で驚いたことといえば、参加者の 30% は neovim の使用者だということです。
日本でもそれだけ neovim が広がっているということですね。
しかし neovim の開発状況を理解し、neovim についてちゃんと語ることのできる人は少ないです。
日本の Vim 開発者の主戦場は Vim であり、neovim の開発は Vim とは独立して行われているからです。
Vim と neovim は何が同じで、何が違うのか、利点と欠点は何なのか知ることは大事です。
発表の機会があれば、VimConf で neovim について発表できればなと思います。

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